朝は丹念な仕込み(タンク落とし)から始まる。
「ここで手を抜くと一日が台無しになるんですよ。だから気が抜けない作業ですね。」
「また、ここでどの値段で何個買うかでも午後の履歴のつき方が違うんです。そのあとの取引に大きな影響をあたえるので慎重にいきたいですね。」

朝の巡回が始まった。
属性杖HQ、カイザーシールド、ウィヴィルシールドHQ、破軍に加え、ブラオからハイエタンクまで、その範囲はあまりに広い。
その巡回を終えるともう夕方である。

この職業は新人の入れ替わりが激しい。
三年間この仕事を行っているベテランは
「最近の若者は我慢が足りない」と語る。
この仕事を続けていく際、気をつけなければならないことは通行人の視線だ
我慢の足りないハイエ師はそれに負けてすぐに逃げ出してしまう

履歴の検閲の際に気をつけなければならないことはダミー出品だとハイエ師はもらす
下一桁、二桁の攻防 倉庫キャラの落札
職人の感が試されるときだ




「やっぱり一番うれしいのは新しい装備などが買えた時だね、このハイエばらしてよかったなと」

基本的なばらし方は決まっているが、最近流行のツインばらしに合わせ
多種多様なばらしをしなければいけないのが辛いところ、と彼は語る。

「時々ね、わざわざテルくれる人もいるんですよ
ハイエ乙って。ちょっと嬉しいですね」

リキャ時間はかなり長いが、ばらしは素早く、素人がとても真似できるようなものではない
「もし冒険者さんありがとうキャンペーンでばらした回数がでるなら俺は全サーバー1位だろうね」

「一度やめようかと思ったこともあるんです。
でもね、合成で隣の人が何回も何回も座っているのを見たとき、
あんなことできない!俺ならハイエをばらす!
ってやっぱりこのみちにもどって来ちゃったんです。
ロストのせいです。」
「でも自分が選んだ道だからね。後悔はしてないよ」


「この仕事を始めたばっかの時は何度も暴言テルきてたよ。
でもあの厳しい人達が何も言わなくなったんだ
認められた瞬間だったって思うんだよ(笑)」


「こう・・・一人で店前に立って徹底的にNPCと向き合ってると
ピリッと体が引き締まる思いなんです。
やはり、もともと生活に使う道具なのでいい加減なことはできませんしね」

記者の「この仕事を辛いと感じるのはどんな時ですか?」の質問に対して
この道3年のベテランハイエ師 Zさん(ナイト75)は
「そうですねー・・・財政的に苦しくなった時ですかねぇ。
欲しい装備が買えない。これはやっぱり辛いですよ(笑)
やばい時はハイエ自体も買えませんし(笑)
でもね、そんな時にはコレを眺めるんです。すると
 よし、まだこの仕事を続けよう。そういう元気が湧いてくるんですよね」と
手にした6個のハイエタンクを見、笑いながら答えてくれた

額に流れる汗をぬぐいながら
「合成したら負けかな、と思ってますから」
そんな夢も希望もなく語る彼の横顔は職人のそれであった

「転売厨って言葉は嫌いです。なぜかっていうと、何か取ってつけたような
言葉じゃないですかwwそりゃあ、自分たちのアングラな世界が日の目を浴びるって
切っ掛けにはなったと思いますよ?
しかし、僕はあくまでもハイエ師なので、和の心を大切にしたいんですよ…
転売厨とは全くの別物なんです。職人の気持ち、今なら分かりますね…」

Zさんは語る
「やっぱりハイエ師ってのは、才能が全ての世界なんですよ。
才能ある奴はガキの頃からありますから。
努力云々でじゃない世界なんでスリルはありますね。
だからこそ、言ってやりたいんですよ、今の合成厨には。
ハイエさいこう…ってね。」

そしてなにより
「僕がこうしてヴァナで生活できるのも本当にみなさんのおかげだと思っています。
みなさんが安価でハイエをだしてくれてぼくがばらしてお金をためる。
みなさんがお前もっといい装備しろ!と僕に投資してくれているのだと思います。
その期待を裏切らないようお金は貯めずにガンガンつかって還元できるようにしたいです。
本当にありがとうございます。もっともっとがんばります!」
いつでも謙虚でありたい。彼の本心だった。


今日も彼は、日が昇るよりも早く仕込み(競売あさり)を始めた
明日も、明後日もその姿は変わらないだろう

そう、ハイエ師の朝は早い───
2008.06.05 Thu l 未分類 l COM(3) TB(0) l top ▲

コメント

No title
「僕は幼女が好きでたまらない」まで読んだ。
2008.06.06 Fri l らぎ. URL l 編集
No title
クソワロタ。
鯖スレ張っとくね:D
2008.06.06 Fri l Tooler. URL l 編集
No title
実写映画化できそうですネw
2008.06.06 Fri l 某S【首】. URL l 編集

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